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KNOW HOW WEBマーケティング
2022.08.01 WEBマーケティング

アドフラウドの5つの手口と今すぐできる対策

インターネット広告市場の急成長に伴い、増えているのがアドフラウド、いわゆる広告詐欺です。

もしかするとあなたの広告を見ているのは、人間ではなくロボットかもしれません。

そんな事態を招かないためには、さまざまな詐欺の手口を知ること。

そして、すぐにできる対策はやっておくことが重要です。

そこで今回は、アドフラウドの主要な手口を5つ、即効性のある対策を2つご紹介します。

アドフラウドとは?

アドフラウド(ad fraud)とは、ひとことで言うと、広告詐欺・広告不正です。
adは「広告」、fraudは「詐欺・不正」を意味します。

具体的には、インターネット広告において、不正に広告の表示回数などを水増したり、クリックしたことにしたり、広告をすり替えたりして、広告費や広告収入を搾取することです。
より詳しいアドフラウドの種類に関しては、のちほど解説します。

IAS(integral ad science)の発表によれば、実は日本のアドフラウド率が世界第2位と極めて高く、特に注意が必要です。

出典:日本はビューアビリティが低水準でフラウド率が高いとの調査報告

アドフラウドの影響とは

では、アドフラウドに被害に遭うとどうなってしまうのでしょうか。その悪影響は、3つあります。

無駄な広告費が発生

広告クリックされたとしてもほとんど効果が出ない結果となります。そして、それに気づいていないケースも少なくありません。広告の出稿をやめるまで、延々と損し続けることになってしまうのです。

アクセスデータの汚染

直帰率100%の海外アクセスが増加したりするなどゴミデータが増え、アクセス解析データが活用しづくなります。

ブランド毀損(きそん)

自社の広告が人を不快にさせるような不適切な表示によって、マイナスイメージになります。

このような被害に遭わないためにも、どんな手口があるかを知り、対策を講じることが大切です。

アドフラウドの種類

アドフラウド対策の第一歩は、どんな種類のアドフラウドがあるのかを知ること。無知の場合、そこにつけこまれて、引っかかりやすくなります。しかし、ちゃんと詐欺手法を知っていれば「これは詐欺かもしれない」と気づいたり、見破ったりしやすくなります。さっそく主要な手口を5つご紹介しましょう。

過度な広告領域(Ad Density)

広告だらけのページにしたり、広告しないページを表示したりする手口です。もし10個以上の大量の広告が、ぎっしり表示されていたら、1つ1つの広告がちゃんと見られなくなってしまいます。そしてGoogleクローラー、すなわちロボットには、ちゃんとしたコンテンツを見せて、人間には広告だらけのページを表示するケースもあります。

隠し広告(Hidden Ads)

システム上では広告を表示しているが、実際ユーザーが見ることはできないようにする手口です。広告を人間の目で見ることができないサイズにしたり、透明にしたりといったことも、できてしまいます。

過度な自動リロード(Auto Refresh)

自動で広告を更新(リロード)させるやり方もあります。たとえば1秒間に1回、自動的に更新して、広告の表示回数を水増しするのです。

不正な広告のすり替え(Ad Injection)

本来Webサイトに掲載されない不正な広告に差し替えたり、無断に不正な広告を挿入したりする手口もあります。これによりWebサイトの運営者は広告収入が入らなくなり、代わりに不正業者が広告収入を手にするのです。被害者は、広告主ではなくWebサイト運営者です

個人端末の乗っ取り

不正プログラムに感染させて、ユーザーのデバイスを乗っ取り、自動的にブラウザを立ち上げ、広告を何度も表示する悪質な方法です。ロック画面やブラウザが表示されていないときでも、バックグラウンドで広告表示の水増しが行なわれることもあります。

Google広告ですぐにできるアドフラウド対策

Google広告におけるアドフラウド対策は、主に2つあります。両方ともすぐにできますので、一度試してみるといいでしょう。

不正IPアドレスへの広告停止

Google広告では、疑わしい IP アドレスからのアクセスをブロックできます。データセンターといった人間が使っていないIPアドレス、心当たりのない海外からのトラフィックは、ありませんでしょうか。ちなみにラッコツールズの「IPアドレス住所検索(https://rakko.tools/tools/11/)」を使うと、国、地域、郵便番号、緯度・経度が確認できます。

有害サイトやCTRが異常に高いサイトへの広告停止

アダルトサイト・グロテスクなサイト・犯罪を助長するサイトといった有害サイトへの広告配信はすべて停止しておきましょう。安全性の面で懸念点があるサイトは、広告の配信を極力除外しておくのがおすすめです。配信再開は安全性が確認できてからにしておきましょう。

加えて、CTR(広告のクリック率)が異常に高いサイトやアプリの広告配信も停止するのもおすすめです。なぜなら、ロボットが不正クリックをしている可能性があるから。

まとめ

大切な広告費を水の泡にしないためにも、アドフラウドの主要な手口を押さえておくことが第一に重要です。

過度な広告領域・隠し広告・過度な自動リロード・不正な広告のすり替え・個人端末の乗っ取りといった手口を知っていれば、アドフラウドを見破りやすくなります。

そして、すぐできる対策としては、「不正IPアドレスへの広告停止」と「有害サイトやCTRが異常に高いサイトへの広告停止」があります。

「何かおかしいな……」と思うことがありましたら、そのままにしないで、すぐに対策を講じてくださいね。

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アドリブ株式会社
設立
2007年2月15日
事業内容
Web マーケティング事業
インターネットメディア
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